「千日をもって初心とし、万日をもって極みとする」
という武道の格言から発した名称です。
完成はないと言われるほどの、
厳しく険しい武道の真髄を極める意です。
極真会館に伝統的に受け継がれている精神である、
「頭は低く目は高く、口慎んで心広く、孝を原点として他を益す」
とは、創始者である故大山倍達自身が、
長年の厳しい修行人生の中で確立した極真精神です。
また一方では、極真の挨拶「押忍」の精神には、
尊敬、感謝、忍耐という精神があります。
心身を錬磨すると同時に、
伝統や礼節を重んじる極真会館での修行が、
実生活に活かされると信じます。
国際空手道連盟 極真会館の発祥
国際空手道連盟極真会館は1964年に故大山倍達総裁が設立した直接打撃性による実践的な空手道であり、現在まで全世界で1,250万人、2009年現在 国内5万人、全世界800万の実働会員を誇る世界最大級の空手団体です。現在は松井章圭館長が故大山総裁の意思を引き継ぎ、人種、民族、国家、政治、性別、年齢などによる偏見差別がなく、全ての人々が平和の権利を有することを旨とし国際交流をもって、全世界の平和友好を目指しています。
直接打撃制空手では、自分の手足を用いて直接打撃を与え、相手を制する技術を修練します。 一見野蛮に見えるすべての武道は、いずれも厳しい自己修練を課し、その奥義を極めることによって自己の人格形成、すなわち人間としての正しい道を極めることを目指すものです。極真空手は、この武道本来の意味を全うすることを本義に置いています。また直接打撃制、無差別による実践的空手を通し、相手の痛みを知ることによって、人間本来のやさしさを知るという理念も、極真の信ずる道です。
近年治安の悪化や経済状況の不安、心身喪失による自殺者の増加など、心を痛ませる出来事を目にします。 極真空手は偉大なる先人の残してきた遺産の一つである武道の精神を学ぶことによって、さまざまな困難に立ち向かい打ち克つことのできる、強い心と身体を身につけ、故大山倍達総裁の遺した「頭は低く目は高く、口慎んで心広く、孝を原点として他を益す」人格者となることを目的としています。
松井章奎 館長の紹介
1963年 1月15日東京に生まれる。
1976年 6月12日13歳で極真空手に入門。
入門後約1年で初段を取得。
1980年 17歳で第12回全日本選手権大会に出場し4位入賞、
以後3位、3位8位と毎年入賞。
1984年 第3回全世界大会で3位入賞。
1985年 第17回全日本大会優勝。
1986年 5月18日に空手界最大の荒行をいわれる「百人組手」を完逐。
同年第18回全日本大会優勝。
1987年 第4回全世界大会優勝後,現役選手引退。
1992年 本部直轄浅草道場を開設、支部長に。
1994年 大山倍達総裁が永眠。
生前の意志に基づき館長に就任。
現在、組織運営のかたわら世界各地を訪問し、技術指導、後輩の育成にあたる。